FE 24-70mm F2.8 GM II(SEL2470GM2)を使ってみての感想レビュー

SEL2470GM2を香港での発売日である5/24に11月4日に入手したので、使ってみた感想を書きたいと思う。管理人はスチルメインである。

香港ではSEL70200GM2の時程、売れ行きはいまいちなようである。理由としてはSONYストアのほうへ直接受取りに行ったのだが、人が少ないこと、オンラインショップは現在もほぼ即納状態であることが挙げられる。また販売開始直後から量販店では値下がりが続いている。

I型とII型の外観

SEL2470GM(左)とSEL2470GM2(右)

まずI型より明らかに小さくなっている。重さのほうもI型は886gでII型が695gなので結構200g近くの差がある。

自分は一番よく使うレンズの中の一つなのでこれで屋外での撮影が少し楽になるだろう。特に夏は香港は暑く、この暑さだけで体力を持っていかれてしまうので機材は軽い方がいい。

適当に撮ってみる

適当に写真を撮ってみたのでアップロードする。自分が新しいレンズを試す時は必ずと言っていいほど天気がよくない。

自分は写りにおいてI型でもあまり不満はない(こんなもんだと思っている)が、写りはI型よりも確実によくなっているように見える。解放時のピント部分、絞った時の四隅がとてもくっきりと写るようになったと感じる。等倍で見ると差がはっきりとわかる程度である。

オートフォーカスはI型より少し改善したと思う。元々オートフォーカスにも不満は持っておらず、連射した時にピントが外れているときがあった程度だが、II型はこれが更に減ったように感じる。

※画像をクリックでJPEG撮って出しの原寸大の画像(埃がたくさん写っていて申し訳ない)。

列左がII型、右がI型で撮った写真である。

焦点距離:24mm(風景)

α7Riii + SEL2470GM2
24mm F2.8

α7Riii + SEL2470GM
24mm F2.8

α7Riii + SEL2470GM2
24mm F5.6

α7Riii + SEL2470GM
24mm F5.6

α7Riii + SEL2470GM2
24mm F8.0

α7Riii + SEL2470GM
24mm F8.0

焦点距離:50mm(風景)

α7Riii + SEL2470GM2
50mm F2.8

α7Riii + SEL2470GM
50mm F2.8

α7Riii + SEL2470GM2
50mm F5.6

α7Riii + SEL2470GM2
50mm F5.6

α7Riii + SEL2470GM2
50mm F8.0

α7Riii + SEL2470GM2
50mm F8.0

焦点距離:70mm(風景)

α7Riii + SEL2470GM2
70mm F2.8

α7Riii + SEL2470GM
70mm F2.8

α7Riii + SEL2470GM2
70mm F5.6

α7Riii + SEL2470GM
70mm F5.6

α7Riii + SEL2470GM2
70mm F8.0

α7Riii + SEL2470GM
70mm F8.0

焦点距離:50mm(ボケ)

α7Riii + SEL2470GM2
50mm F2.8

α7Riii + SEL2470GM
50mm F2.8

α7Riii + SEL2470GM2
50mm F5.6

α7Riii + SEL2470GM
50mm F5.6

α7Riii + SEL2470GM2
50mm F8.0

α7Riii + SEL2470GM
50mm F8.0

焦点距離:70mm(ボケ)

α7Riii + SEL2470GM2
70mm F2.8

α7Riii + SEL2470GM
70mm F2.8

α7Riii + SEL2470GM2
70mm F5.6

α7Riii + SEL2470GM
70mm F5.6

α7Riii + SEL2470GM2
70mm F8.0

α7Riii + SEL2470GM
70mm F8.0

実際に使ってみて気になった点

実際に少しだけ撮影してみて、気になった点をあげていきたいと思う。

カタっと何かが揺れる音がするのが気になる

レンズを逆さまや揺らした時に、カタッとレンズの中で何か重い物が揺れる音がする。手にもその振動が伝わってくる。

香港ソニーの技術スタッフに聞いてみたところ、「最近採用した技術による仕様であり問題はない。今後発売するレンズはこの仕様のレンズが多くなると思う。」ということであった。

他のレンズSEL70200GM2のほうでも試したところ、SEL2470GM2ほどではないがレンズを振ると中で何か少し揺れる。今まで気が付かなかった。

焦点距離を変えるとピントがずれる

マニュアルフォーカスで使用する時はまずピントを合わせて、焦点距離を変えていくという撮り方をよくするのだが、これができなくなった。

I型は焦点距離を変えてもピント部分がずれないのでこの撮り方ができたのだが、II型はピントがずれるのでこの撮り方はできない。焦点距離を変えるたびにピントを合わせる必要がある。

マウント部分が硬い

個体差のせいかもしれないがマウントが非常に固い。レンズをボディにつけたあと固定させるために捻るときに力がいる。今までのレンズで一番固い。

屋外でレンズを交換する時は体制的に力を入れるのが難しい時があるので気をつけたほうがよさそうである。

ズームリングの固さ

ズームリングの固さが極端に感じる。タイトかスムースかを選べるのだが二択のみであり、SEL100400GMみたいに段階別に調整できない。

タイトにすると固すぎるし、スムースにすると柔らかすぎる。I型のズームリングは大体この中間程度の固さなので、中間の設定が欲しかった。

スムースにした状態でレンズを下に向けても勝手に伸びるということはないので管理人はスムースで使うことにした。

フィルターを使ってもケラれにくい

管理人はMCフィルターをつけっぱなしにするタイプなのだが、PLフィルターを重ねて使った場合でもケラれない。

I型の場合は24mm時はケラれていたので助かる。

感想

欠点のような部分も多く書いたが、全体的には満足で軽く、解像感もよいのでずっと使っていきたいレンズだと思う。

ただ無理にI型から買い替える必要性はないと感じた。軽量小型化され、更に解像感があがっているので買い替える価値は十分にあるのだが、コストパフォーマンス的にあまりよくないように感じる。

特にII型が絶対に欲しいという理由がないのであれば、差額で他のレンズを買ったほうが表現の幅が広がると思う。

例えば香港ではII型は17,790HKD(本日のレートで約288,000円)なのだが、I型は中古で8,000~8,500HKD程度なので、買い替えには10,000HKD(約161,000円)程度の追加資金が必要である。この差額の金額であれば、GMの単焦点が買えてしまう。

自分の場合I型を以前うっかり落としてしまい大きな傷がついている、そして少しでも軽くしたいという理由で買い替えた。特に傷が一番の買い替え理由である。

約3週間使ってみての感想(追記)

非常に素晴らしいレンズである。小型・軽量化された部分が非常に大きく、カメラバッグを背負って出掛けると軽くなったのが感覚的にわかる。

つい最近I型のほうを売りに行ったのだが、この時「このレンズこんなに重かったっけ?」と感じた、II型に慣れるとI型はやはり重く感じる。

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